ハイエースで若狭湾の原発銀座をパトロール。

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まずは福井県、美浜原子力発電所。あの半島にあるヤツがそれです。
前日、4/28(土)~29(日)の朝方にかけて、富山湾でホタルイカ捕獲にいそしみました。
ま、一匹とれたし必要十分なだけ買えたし(笑)満足して帰路につきます。

富山は何度も来てるので、いつもと違う帰り道を・・と考えておりました。
そんな時、テレビのニュースでは関西電力大飯原発を再開するかどうかでモメてる様子をやってました。

あんな事故の後ですし、滋賀・京都、大阪までも皆さん反対されてるということだったのですけど・・
なぜか原発地元の大飯では半分以上の人が、再開賛成とか。ええ~?ホントにそう思うの??

ま、それに携わるお仕事されてる方も多いだろうし・・よし、ワタクシが再開してよいかどうか行って検証しましょう!
と、日本海沿いを福井県に向かってハイエースを走らせるのでしたー。

でも富山→福井って意外と遠くてですね。。。途中で銭湯寄ったり、富山名物富山ブラックラーメン食べたり、前回も購入してて結構おいしかった、富美菊酒造さん寄ったりしてたら(途中昼寝も)、福井県敦賀市についたのは22時半ころになってしまいました。
駅前の屋台ラーメンが有名とかで一番人気の池田やごんちゃんで食べまして、海沿いの松原公園の駐車場で寝ます。。グー。

翌4/30(月)は、(朝から!)天丼大盛り食べて、、大飯はさらに西に向かって走らなくてはならず・・・遠くてメゲました。



そういえば、なにかと、問題の多い、高速増殖炉もんじゅ、と、美浜原発がすぐそばです。
急遽こちらをパトロールすることにしました。

念のため、ハイエースのコクピットには(実は常時持ち歩いている:笑)線量計を装備しました。雰囲気盛り上がるなぁ。
カーナビが2つあるのに意味はありません。S2000号のナビの方が新しくて使い勝手がよいので、外してつけてきただけです。
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そして、関西電力の広報施設で、美浜原発の入り口のところにある、「美浜原子力PRセンター」に突入です。
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去年行った、東京電力の柏崎原子力発電所の広報施設ほどの規模ではないですけど、「安全・安価」を連呼する展示内容はむなしい限りです・・・。この美浜原発でも事故は度々起こってて、2004年に5人も亡くなられているということ。。 → Wiki



そして、その道をさらに奥へ進むと、どん詰まりに、もんじゅがあります。当然入れません。
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美浜原発と同じ道沿いにあって、すぐ近くですがここは関西電力とは一応関係ないみたい。
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で、この門の左手を海のほうに降りていきますと、小さい集落があって浜からもんじゅがすぐ近くに見えます。
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泳ぎが得意な人なら、簡単に泳ぎつけてしまいそうな距離ですねぇ。
ここまでハイエースで来ても検問もないし、ロケットランチャーのひとつでもあったら、だれでも日本(人類?)を滅ぼすことができそう。この前の北朝鮮のロケット、ここに落ちなくてよかったなぁ、ホント。

あ、皆さんご存知かもしれませんが、もんじゅ、って、燃料を冷却するのは水でなくて「ナトリウム」なんですって。
ナトリウムって、激しく空気と反応(爆発)する金属なんで大気には触れさせられないそうです。
フクシマは、なりふりかまわず海水かけてまで冷やしたけど、、その方法はもんじゅには通用しない模様デス。

で、じつは一昨年、炉内に3トン以上もある部品を落っことしちゃって、取れなくなって大変なことになってました。
その部品を回収するのに何度も失敗してもう取れないんじゃないかとか、取れないと廃炉にすらできないとか。

ワタクシ、個人的にはすごく心配してたのですが、今年の3月に、しらっと、新聞(ウチは産経)の小さな記事で「無事取れました」
ってあって、朝、お便所で読んで心底ほっとしました。。

なんでこの事故を心配してたかというと・・その後部品を落としちゃった時の責任者の方が自殺されてたから。
で、今回出先でもんじゅのことを、ネットで調べてたら、以前にも、その冷却用のナトリウムが漏れちゃった事故があってその時の広報責任者が・・・やっぱり自殺。その方が自殺したことによって、マスコミの責任追及は終息した(してしまった)とか・・。

あー、まともな神経の人は勤まらない仕事なんだなぁ、と思うと同時に・・・まさか・・暗殺??ひー。
もんじゅのWiki。  「はやぶさ」の映画のノリで「もんじゅ」って映画作ったら大ヒット間違いなし?です。


で、もんじゅの公式のサイトを見てみました。これ
その中に、その部品落としちゃったことの、原因と対策のレポートがあるんですね。これ

何故落ちたかは非常にわかりやすく書かれているのですが・・どうやってその部品回収したのかは詳しく載ってないです。
上記Wikiによると撤去に17億5千万円かかったとか。そりゃすごい大工事だろうに。
それに、3トンもの部品落として、散々失敗したあげくやっと抜いて、その炉の精度が保たれているとは素人目にも到底思えないですけど。。。

レポート最下段のこの一文で片付けられちゃってます。
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炉内中継装置落下による影響評価の結果、燃料出入孔スリーブの健全性と下部ガイド
の機能は確保されている。また、原子炉容器、炉内構造物、炉心燃料への影響はない。
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どうやら、来年あたり再稼動を目論んでいるようですが、大飯が動かないのにコイツが動かせるとはおもえないですね。。


あ、長々とすみません。
そんなかんじで、もやもやしつつ、福井県を後にしました。

帰りは高速道路の深夜割引の恩恵を受けたいので、自宅最寄のインターを24時以降におりる心積もりです。
ですので、ゆっくりと下道を寄り道しつつ走ってとりあえず名古屋まで。軽く?晩飯
そこから東名に乗って、途中からこの前開通したばかりの新東名経由で帰ってきました。

で、その新東名、当然カーナビには載ってません。ですので走りながらずっと検索状態なのですが・・・
既存の国道沿いとかではなく、山岳・田舎地帯をブチ抜けてる様子です。高架とトンネルがやたら多く、道路沿いに街の光はほぼゼロ。そして連休最終日だというのに・・・ガラガラ。

災害時の予備路線とか、老朽化が進む既存の東名の差し替えとかの意味はあるでしょうが、本当に必要だったのかしら。
メンテナンスとか補修は今の東名よりよっぽど大変そう。。

原発(エネルギー)も、インフラ(道路・建築物)も、財政(赤字国債)も・・・
よりいっそう人口が少なくなる次の世代に押し付けすぎじゃないでしょうか。

今現在の多少の不便は工夫して乗り切る知恵が人間にはある(あった)はずです。
少なくとも、人類が始まった数万年前から、ワタクシの両親が働き盛りだった高度成長期が始まる前までは。
そろそろワタクシ含めて日本の皆さんは身の丈に合った生活とか生き方しなくちゃね、って思うのです。

というわけで、昨夜(本日未明)1時半頃無事帰宅しました。
もうちょっと、長くフラフラしてたかったけど、じつは、今週ハイエースの車検が切れるので、明日5/2に継続検査の予約してあります。

今回は宿には一泊もしなかったなぁ。十分快眠できるのですけど夏休みまでにもうちょっとハイエースを快適にしたいです。
おしまい。















2013年6月

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